株価暴落時の対策!暴落している時こそチャンスです
順調に右肩上がりの相場では、自分の資産が増えていき、将来の資産増加をイメージしてうれしいものですが、これが一端弱気な相場が始まると株式投資は危険だとか投資信託はオワコンだとか楽して儲けようとするから大損するんだといった暴落あおりが出てきて、不安になるものです。株式投資をしていると必ずやってくるのが暴落です。これを避けることは難しいです。
どれだけ優良なインデックスファンドでも5%~10%程度の暴落は1年の中でも何度も遭遇するものです。そして、20%~30%の暴落だって1~3年に1回程度は起こるものだということを覚えておいてください。
例えば、このブログでもおススメしているS&P500でも年間のリターンがマイナス(93.5%)となりことはあります。下の表は、2022年の実際のS&P500の株価推移になります。2022年は、1月の株価が19,291円からはじまり、12月年末の株価が17,919円となり、年間の騰落率は92.9%でした。
2022年で言えば、年始100万円をS&P500に投資していれば、年末には92,9万円に資産が減っていたということになります。1年間トータルでは、やや下落という結果です。この下落を耐えられないという方は、オルカンに投資した方が良いと思います。
上の表をご覧いただくと分かるように1年間で10%以上の下落が5回発生しております。従って、実際には、2022年の最大の暴落率としては15,2%になっており、期中ではもっと資産を減少させていたことになります。株式投資を行なうときにはこのような下落(~10%)・暴落(10%~20%)・下手をすれば30%を超える大暴落が来ることも想定しておく必要があります。
周りの声に踊らされて、その度に自分の投資方針を変えてしまうと将来受け取れるはずの利益が減少してしまいます。多少減少する程度ならまだマシですが、暴落時の行動を間違えると将来の利益が無くなってしまうことだってあるのです。暴落時には、こちらの情報を頭に入れて、より賢明な投資を心がけてください。
暴落しても株価はいづれ元に戻る
ここでも、まず結論から申し上げます。
暴落時の投資信託やETFなどインデックス投資は、そのままガチホし続けてください!
暴落した株は、いづれ元の数値まで戻ります。そして、業績が良い企業で構成されているインデックス投資は、更に成長していきます。一時の暴落にビビることなく、ガチホできるものが最後には勝つのです。
そして、そんな時こそ積立て+αの余剰資金があれば、買い増しするチャンスなのです。株価が下がりだすと怖くなって、売ってしまったり、投資をやめてしまう人がいますが、こういう時の対応は、更に買い増しすることです。いづれ株価が戻ってくるのであれば、下落時こそ安く買えるチャンスなのです。高値圏にいるときは、毎日のように資産が増えていきますので、何も気にせず積立てできるのですが、暴落時も同様に積立てを継続してください。そうすることで株の取得単価が下がり、将来、株価が上がったに大きな含み益となるのです。この購入方法をドルコスト平均法と言います。
ドルコスト平均法は、株式投資の積立てにはとても有効な投資法の一つです。しかし、一点気を付けてほしいのが、ドルコスト平均法で積立て投資を続ければ、必ずしも大きな成果につながるという訳ではありません。それには、将来の株価が右肩上がりで上がっていく商品の場合のみです。毎年、株価が下がっていくダメ商品を買ってしまうと永遠の下落し続けてしまう可能性がありますので、投資する商品の選定には注意してください。基本的には、広く分散された米国中心のインデックスファンドで問題ないと思います。
具体的には、中国株や新興国株などは注意が必要です。また、個別株に関してもしっかりとした企業分析をおこなってから購入するようにしてください。
高値で売って、安値で買い戻すのは正解か?
株はやすいところで買って、高いところで売ることが、最も利益の出る運用方法ですが、実際にはそういったタイミングで売買することは、とても難しいことです。実際に、売り買いを頻繁に繰り返している人で成功している人は、ほとんどいないと言って良いでしょう。その根拠としては、プロが運用しているアクティブ運用でインデックス運用には勝てないという結果からも理解できるでしょう。私たちのような素人の投資家ではなく、毎日企業分析をして過去の実績データなども調べているようなプロの投資家が運用しているファンドがインデックスファンドには勝てないということは、売買のタイミングを当てられないからです。
理想的な投資方法ですが、実際には誰でもできる投資方法ではありません。そして、もう一つ付け加えるならば、チャールズ・エリスさんの有名な本「敗者のゲーム」の中に「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければいけない」という言葉があります。これは、株価が上昇するタイミングに投資をしていなければ、将来のリターンを取りこぼす」ということです。実際のデータでは、ベストな上昇日を10日間を逃すだけで将来のリターンは半減するという検証結果も出ております。
従って、株式投資で将来のリターンを最大化させたいのであれば、優良なインデックスファンドを毎月淡々と積立投資し続けることが重要であるということです。暴落時こそ、ガチホすることは忘れないでください。そして、もし余剰資金があれば、暴落時に追加購入するくらいの余裕があれば、更に資産は膨れ上がるでしょう!
「長期・分散・積立て」で、お金が必要な時までは、ガチホすることが、資産形成においては最も有効な投資方法になります!