S&P500を購入するときの注意点!Slimの有無は大きな違い?
アメリカ株式の中で大人気のS&P500!
そもそもS&P500とはどういったものかというと
米国の格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)」が算出したニューヨーク証券取引所に上場する大型株500銘柄の値動きを反映する米国の代表的な株価指数のこと。
投資信託の他、同指数に連動するように運用するETFも多数あります。例えば、SBI証券でS&P500と検索すると20件以上のファンドが出てきます。純粋なS&P500の他にレバレッジをかけたファンド(レバレッジS&P500や3倍ブル型、3倍ベア型など)の他ゴールドを組み合わせたものや高配当に絞ったファンドなどもあります。これらのファンドを除いてもS&P500指数に連動するインデックス投資が以下の10ファンドも存在します。
・三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・S&P500) ・ブラックロック-iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス
・ファンド 大和-iFree S&P500インデックス
・One-たわらノーロード S&P500
・野村-はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500) (愛称:Funds-i Basic 米国株式(S&P500))
・日興-インデックスファンドS&P500(アメリカ株式)
・農林中金-NZAM・ベータ S&P500
・三菱UFJ-つみたて米国株式(S&P500)
・りそな-Smart-i S&P500インデックス
S&P500指数は、人気のインデックスのため多くのファンドが同じような名前のファンドを提供しています。この中で選ぶべきファンドは?
手数料(信託報酬)とファンドの規模(純資産)でしたよね。
人気ファンドの信託報酬は、たいてい0.09%程度となっておりますが、その基準を超えてきているファンドは除外しても良いと思います。
次に純資産は?上の2つのファンドが圧倒的に大きいです。
・三菱UFJのeMAXIS Slim 米国株式 3.3兆円
・SBIのSBI・V・S&P500 1.3兆円
とeMaxis Slimは2位のSBIの倍以上の差をつけています。ファンドの設定日(販売開始)がSBIよりも早かったということもありますが、eMaxis Slimシリーズの人気は、なんといっても「コストにこだわりたい方に向けたファンドシリーズ」を謳っており、他のファンドがコストを下げるとそこに追随して、業界の最安値で販売し続けていることが、最も人気の一つだと思います。ファンド選びで迷ったら、eMaxis Slimシリーズで問題ないと思います。
しかーし、注意しておいてほしいことがあります!
それは、同じ三菱UFJから販売されている「eMaxisシリーズ」です。
Slimがあるのとない商品での大きな違いは、手数料です。投資先はほぼ一緒(投資割合が若干異なる)なので投資成績はほとんど変わらないのですが、手数料に大きな違いがあるのです。
eMaxis S&P500は、年率0.33%
eMAXIS Slim S&P500では、年率0.09372%と0.2%以上の差があります。
0.2%くらいと思うかもしれませんが、これから長期運用していくと考えると毎年この差はかなり大きいものになります。
同じ投資先なのに何故このような差が生まれてくるかというと販売会社の運用コストになります。eMAXISはさまざまな金融機関で販売されていますので、店舗での運用コストが乗ってくることになります。逆にeMAXIS Slimシリーズは、ネット販売が基本となるため、不要なコストを削減することができるのです。同じ商品に投資するなら、ネット証券で少しでも運用コストが低いものを選んだ方がお得ですよね。
もう少し、説明しておくと三菱UFJアセットマネジメントが提供しているeMaxisシリーズには
ベーシックな「eMaxis」シリーズ、低コストを意識した「eMaxis Slim」シリーズの他に現状の商品に組み合わせて持つことで+αのリターンを狙う「eMaxisプラス」シリーズやテーマ型の「eMaxis Neo」シリーズなどもあります。
テーマ型などは、これからの時代にマッチするものもありますが、注意点としましては当たり外れが大きいことです。テーマ型ファンドというものは一過性のものが多く、短期で値上がりを狙いたいならチャレンジしても良いですが、長期の資産形成においては、不安定すぎるためおススメはできません。eMaxisシリーズでいえば、eMaxis Slim S&P500だけで良いと思います。
このような違いは、他の商品でも見受けられますので、投資信託を購入する際は間違わないように注意してください。購入する前には、信託報酬の安さは必ずチェックするようにしてください。